薬価差が全然ないな、昔はおまけで薬くれたのに
薬を買うと薬が貰える?調べてみました
かつて医薬品を購入すると同一医薬品を添付してもらえた時代があったと聞きました
正直信じられないので調べてみました
コンテンツ
1. 1961年(昭和36年) 同一成分・同一規格 = 同一薬価
昭和36年(1961年)の国民皆保険制となった時点では、
同一成分の医薬品は同一の薬価基準、つまり先発医薬品も後発医薬品も同一の価格でした
この薬価基準方式は「統一限定列記方式」と呼ばれていました
同一薬価なら先発医薬品を選ぶでしょ!
2. 1967年(昭和42年) 日本初の後発医薬品が誕生
1967年に日本で最初の後発医薬品が誕生したようです
日本初の後発医薬品はブスコパンの後発医薬品でブチルパン(当時、北陸製薬)、スコルパン(関東医師)、ブスポン(三田製薬)から製造販売されたようです
3. 1960~70年代 「現品添付」の横行
「統一限定列記方式」では、同一成分だと同一薬価となるため
薬を1箱買うと3箱ついてくるなどの「現品添付」と呼ばれるものが横行しました
実質75%OFFなど2020年現在から考えるとあり得ない値引きです
ほんとうに薬を買うと薬が貰える時代があったのか
3. 1970年(昭和45年) 現品添付の禁止
昭和45年には昭和45年には中医協で「添付品目の薬価基準からの削除」が出され
現品添付は禁止となりました
3. 1978年 同一成分・同一規格 = 銘柄別薬価
昭和53年(1978年)2月の薬価改定で、薬価収載方式の改訂が行われ、
統一限定列記方式で収載されていた品目がすべて銘柄別に収載されました
同一成分・同一規格 = 同一薬価から、
銘柄別(日本薬局方品及び血液製剤等は除く)に薬価が設定されることになりました
おいしすぎる話だから規制は当然ですね
4. まとめ
薬剤師となった時にはすでに銘柄別薬価でしたので、薬を買うと薬が貰えるなんて信じられませんでした。
薬価が銘柄別に異なることが当たり前だったので、調べてみてとても面白かったです
現在だと基礎的医薬品で後発医薬品の薬価が高くなる現象はありましたが、添付行為はありませんでしたね