ARB等価換算表(持ち歩き表付き)

ぽこり
ぽこり

これよろしく。

(持参薬の山、どっさー)

どーじょ
どーじょ

採用薬にない薬剤ばかりじゃないですか。

病院では持参薬を鑑別し、院内採用薬を医師に提案することが日常業務として行われています。その都度調べていると、時間のロスになるので換算表をつくりました。

1. ニューロタン(ロサルタンカリウム)

ニューロタンの基本情報

効能効果と用法用量

1.高血圧症:通常、成人にはロサルタンカリウムとして25〜50mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日100mgまで増量できる。

2.高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症:通常、成人にはロサルタンカリウムとして50mgを1日1回経口投与する。なお、血圧値をみながら1日100mgまで増量できる。ただし、過度の血圧低下を起こすおそれのある患者等では25mgから投与を開始する。

ニューロタン錠25、50はマレイン酸エナラプリル(ACEI)を対象薬とした二重盲検試験をもとに承認を取得しています

インタビューフォームより、
第Ⅲ相二重盲検比較試験
本剤の臨床的有用性について、ACE 阻害薬エナラプリルマレイン酸塩を対照薬とした二重盲検比較試験により検討した。本態性高血圧症患者に、本剤 25~50mg 又はエナラプリルマレイン酸塩 5~10mg を 1 日 1 回 12 週間投与したところ、本剤はエナラプリルマレイン酸塩と比べ同等の降圧効果及び有意に高い安全性を有することが示され、本剤の有用性が認められた。とあります


まとめてみると

2. ブロプレス(カンデサルタンシレキセチル)

ブロプレスの基本情報

効能効果と用法用量

高血圧症
成人
通常、成人には1日1回カンデサルタン シレキセチルとして4〜8mgを経口投与し、必要に応じ12mgまで増量する。ただし、腎障害を伴う場合には、1日1回2mgから投与を開始し、必要に応じ8mgまで増量する。
小児
通常、1歳以上6歳未満の小児には1日1回カンデサルタン シレキセチルとして0.05〜0.3mg/kgを経口投与する。
通常、6歳以上の小児には1日1回カンデサルタン シレキセチルとして2〜8mgを経口投与し、必要に応じ12mgまで増量する。ただし、腎障害を伴う場合には、低用量から投与を開始し、必要に応じて8mgまで増量する。

腎実質性高血圧症
通常、成人には1日1回カンデサルタン シレキセチルとして2mgから経口投与を開始し、必要に応じ8mgまで増量する。

下記の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の投与が適切でない場合:慢性心不全(軽症〜中等症)※ブロプレス2・4・8の場合
通常、成人には1日1回カンデサルタン シレキセチルとして4mgから経口投与を開始し、必要に応じ8mgまで増量できる。なお、原則として、アンジオテンシン変換酵素阻害剤以外による基礎治療は継続すること。

ブロプレス錠2、4、8、12はマレイン酸エナラプリル(ACEI)を対象薬とした二重盲検試験をもとに承認を取得しています

審査報告書より
第III相比較試験での1日4~12mgの漸増用量が選択された。二重盲検試験としてマレイン酸エナラプリル1日5~20mg漸増を対照として行われた。「有効率」の比較検定では対照薬と同等であり、「概括安全度」と副作用発現率では対照薬に優ったとされた。

3. ディオバン(バルサルタン)

ディオバンの基本情報

効能効果と用法用量

高血圧症
通常、成人にはバルサルタンとして40~80mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、1日160mgまで増量できる。
通常、6歳以上の小児には、バルサルタンとして、体重35kg未満の場合、20mgを、体重35kg以上の場合、40mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は、体重35kg未満の場合、40mgとする。

ディオバン錠20、40、80はマレイン酸エナラプリル(ACEI)を対象薬とした二重盲検試験をもとに承認を取得しています

インタビューフォームより
第Ⅲ相二重盲検群間比較試験
軽症~中等症の本態性高血圧患者を対象に、本剤 1 日 1 回朝食後 40~160mg の12 週間単独投与と、対照薬してエナラプリル1日回朝食後 5~ 20mg の 12週間単独投与をした。解析対象例(本剤群 152 例、エナラプリル群 152 例)において、観察期基準血圧と比較して、血圧下降度は両群とも治療期 2 週目から12 週目まで有意であった(p<0.01)。降圧率は本剤群 73.0%(111/152 例)、エナラプリル群 63.8%(97/152 例)であり、両群間の差の 90%信頼区間は 0.5~17.9%と下限が-10%を下回らなかったことから、本剤の降圧度はエナラプリルと同等であることが検証された。臨床検査値異常も含めた副作用発現率は本剤群 21.1%(32/152 例、51 件)、エナラプリル群 36.8%(56/152 例、80件)と本剤群で有意に低かった(p=0.002)。両剤ともに臨床上特に問題となる重篤な副作用は認めなかった。

4. ミカルディス(テルミサルタン)

ミカルディスの基本情報

効能効果と用法用量

高血圧症
通常、成人にはテルミサルタンとして40mgを1日1回経口投与する。ただし、1日20mgから投与を開始し漸次増量する。
なお、年齢・症状により適宜増減するが、1日最大投与量は80mgまでとする。

ミカルディスカプセル20、40はマレイン酸エナラプリル(ACEI)を対象薬とした二重盲検試験をもとに承認を取得しています
現在は錠剤

インタビューフォームより

軽・中等症の本態性高血圧患者 225 例を対象として、テルミサルタン製剤 20mg及びエナラプリル 5mg を初期投与量とし、降圧効果が不十分で忍容性が良好な場合にはテルミサルタンカプセル製剤 80mg、エナラプリル20mg まで増量可能とした治療期 12 週間の二重盲検比較試験を実施した結果、テルミサルタンカプセル製剤の有効性が認められた

5. オルメテック(オルメサルタン)

オルメテックの基本情報

効能効果と用法用量

高血圧症
通常、成人にはオルメサルタン メドキソミルとして10~20mgを1日1回経口投与する。なお、1日5~10mgから投与を開始し、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は40mgまでとする。

オルメテック錠10、20はマレイン酸エナラプリル(ACEI)を対象薬とした二重盲検試験をもとに承認を取得しています

インタビューフォームより
比較試験
軽症・中等症本態性高血圧症外来患者 299 例を対象にオルメサルタン メドキソミルの有効性、安全性及び有用性について、ACE 阻害薬を対照とした無作為化、漸増法による二重盲検比較試験にて検討した。
本薬(148 例)の 10~40mg、又は対照薬(151 例)5~20mg を 12 週間、1 日 1 回朝食後に経口投与し、降圧効果、忍容性に応じて漸次増量した結果、本薬は対照薬と比較して降圧率については同等以上、血圧下降度については有意に優れた効果を示すことが確認され、また安全性は対照薬を上回ることが確認された。これらのことから本薬は臨床的に有用な降圧薬であることが確認された。

6. イルベタン/アバプロ(イルベサルタン)

イルベタン/アバプロの基本情報

効能効果と用法用量

高血圧症
通常、成人にはイルベサルタンとして50~100mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は200mgまでとする。

イルベタン/アバプロ錠50、100はマレイン酸エナラプリル(ACEI)を対象薬とした二重盲検試験をもとに承認を取得しています

インタビューフォームより
イルベサルタンは 50~100 mg の投与で,第 2/3 相一般臨床試験において類薬に匹敵する降圧作用を示し,二重盲検比較試験でイルベサルタンの 50~100 mg はエナラプリルの承認用量(5~10 mg)と非劣性が検証され,同じく二重盲検比較試験でイルベサルタンの200 mg はロサルタンの上限用量(100 mg)と非劣性が検証されていることから,通常用量を50~100 mg,上限用量を 200 mg に設定した。

7. アジルバ(アジルサルタン)

アジルバの基本情報

効能効果と用法用量

高血圧症
通常、成人にはアジルサルタンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は40mgとする。

アジルバ錠20、40はカンデサルタンシレキセチル(ARB)を対象薬とした二重盲検試験をもとに承認を取得しています

インタビューフォームより
二重盲検比較試験(検証試験)Ⅰ度又はⅡ度本態性高血圧症患者を対象にアジルサルタン投与群に1日1回20mg(8週間)及び40mg(8週間)の計16週間投与、並びにカンデサルタン シレキセチル投与群に8mg及び12mgを同一用法にて投与した二重盲検比較試験の結果は以下のとおりである。
トラフ時座位血圧変化量(LOCF法)は、アジルサルタン投与群(n=311)において対照群のカンデサルタン シレキセチル投与群(n=309)に比べ有意な差が認められた。

まとめ

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